考え方

正しい進路選択を行うにはギャンブルの知識が役に立つ

僕はポーカーから本当に色々なことを学びました。ポーカーにはいくつかの種類があるのですが、僕がプレイするのはもっとも人気のある「テキサスホールデムポーカー」です。

そのテキサスホールデムポーカーを学んでいくうちに「もしこの知識を高校生の時に知っていたら正しい進路選択ができたかもしれないな」と感じました。

それはどのような知識か?

ポットオッズに合うか、合わないかを判断するための知識です。要するに、これから支払う対価(投資)はリスクに見合ったリターンがあるのか? ということです。

相手の手札と自分の手札を比べた時に、自分の手札がポットオッズに合う勝率があるのかどうかを判断します。

ポットオッズとは、ポットの金額と他のプレイヤーのベットに対して自分がコール(投資)するのに必要な額の比率です。ポットというのは簡単に言うと賞金のプールのことで、ゲームに勝てばポットを手に入れる事ができます。

例えば、アメリカのカジノでポーカーをプレイしているとします。ポット(賞金プール)が30ドルの状態でフロップに進み、誰かが10ドルベットし、自分のアクションになったとします。この場合40ドルになったポットに(もともとあった賞金プール30ドル+ベットされた10ドル=40ドル)10ドルでコールすることになります。10ドルの投資で50ドルになって返ってくるので、ポットオッズは5倍となります。

この場合、ざっくりと必要な勝率は100÷5=20%となります。正確な数字は17%です。

17%以上の勝率があるのであればコールすべきだし、17%以下であれば降りるべきです。

下記のような勝率でコールすることを100回行った場合、下記のような結果になります。

[table id=17 /]

この表の通り17%が損するか、得するかの分岐点になっています。ポーカーでは毎回このような計算をしながらベットするか、降りるかを判断します。

ポーカーをプレイしているうちに「これは進路選択する時にも役に立つな」と感じました。

僕は地元で一番レベルの低い高校に通っていました。今もよく覚えているのは高校1年の英語の試験に「AからZまでアルファベットを書きなさい」という問いがあったことですね。アルファベットを書くだけで点数がもらえます。はっきりいって中学生の時の英語の授業、テストの方がよっぽど難しかったです。あとで調べてみると、僕の通っていた高校は全国でも下から数えて10番以内に入るようなとんでもなく学力の低い高校だということがわかりました。

そんな高校に入りながらも、勉強しないと将来やばいことになりそうだと漠然とした不安を抱えていました。何事も積み重ねなので、国語、数学、英語、社会、理科は中学での知識がごっそり抜け落ちおり、全然だめでした。しかし、高校から習い始めた簿記やワープロなどは学習すればするほど理解できました。

この底辺高に通う生徒としては珍しく、在学中に全商簿記1級に合格しました。そこで税理士を目指そうと思い、専門学校に行くことにしました。最初は大学に行くか少し迷いましたが、専門学校の営業マンがやってきて熱心に話していたことと、大学は4年間あって一般科目もとらないといけないけど、専門学校では簿記会計のことだけを集中的に学べることが魅力だと思って専門学校に行きました。

専門学校に入って最終的に全経簿記上級、日商簿記1級に合格して税理士科目を学び始めましたが、自分の能力に限界を感じていたことと、長い間会計事務所で働きながら勉強を続けた結果、試験に合格できずに税理士になれなかったらどうしようという不安から税理士を諦めました。

もし、高校時代に「オッズ」という概念を理解していたらもしかしたら僕は税理士を目指していなかったかもしれません。

後で調べて知ったのですが、税理士に合格している大学の上位ランキングを見てみると、慶応大学、早稲田大学、京都大学、神戸大学などなど一流大学が多いです。専門学校で勉強しているときにも感じていましたが、大学生は理解力がむちゃくちゃ早かったです。合格率が高いのも頷けます。

しかし、専門学校には学力の低い生徒が多かったです。それは専門学校が、進学できる大学がない生徒にとっての受け皿になっているからです。また専門学校で働いている人も商売ですから営業しないといけません。内心は「この高校くらいのレベルの生徒では受かる可能性はほとんどないだろう」と思っていても彼らにも生活があります。なので、もちろんそんなことは言わずに、税理士になれたらいかに素晴らしいか、いかに稼げるか、そしてキミにもその可能性があるんだということを熱心に説明されるでしょう。

しかし、ちょっと待って下さい。

最初にお話したポーカーのオッズに当てはめて考えてみましょう。

例えば話なので、給与や、資格取得までにかかる時間、費用はざっくりこんな感じだろうという数字を使っています。

底辺校を卒業した僕が税理士になれる可能性はとても低いです。仮に0.1%としましょう。リターンは年収1000円で定年まで働くとします。僕はあまり頭がよくないので、試験に合格するのは40歳だとします。40歳までは安月給の会計事務所で働くことになります。月収20万円くらいですね。

20年×240万円+25年×1000万円=2億9800万円

2億9800万円×0.1%=298,000円

とても期待値が低いですね(笑)

めっちゃ簡単に言うと、なれる見込みがとても少ない税理士を目指して勉強するというのは僕にとってその投資する時間、お金は無茶苦茶無駄になってしまうということです。

同じ税理士を目指すにしても、なれる見込みのある人だとまた話が変わってきます。仮に慶応大学に通うA君がいたとして合格できる確率は90%だとします。慶応大学とかになってくると在学中に税理士や会計士の試験に合格する人もいます。なので、年収は最初から1000万です。もちろん税理士資格をもっているというだけで最初から年収1000万円はなかなかないと思いますが、ここでは仮定なので1000万円としておきます。

45年×1000万円=4億5000万円

4億5000万円×90%=4億500万円

全然違いますね(笑)

自分が支払う費用、時間などの投資と、それになれるであろう確率、そして見込まれるリターンが分かればこのようなシュミレーションができます。

もし今、高校生だった頃の僕にこの話をしても「税理士に、俺はなる!」( ー`дー´)キリッ とかあほなことをいって聞く耳をもたないかもしれませんが、こういう計算ができて将来がイメージできるか、できないかはとても重要なことだと思います。

もちろん物事はそんなに単純ではないのですが、こういうシュミレーションをすることで、考えが変わったり見え方も変わってきたりします。

もし今、進路のことで迷っていたら参考にしてみて下さい。

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